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採択課題 【詳細】

jh190063-NAJ 物理的なクォーク質量におけるエネルギー運動量テンソルの研究
課題代表者 谷口裕介(筑波大学)
Yusuke Taniguchi (University of Tsukuba)
概要 本研究の最終目標は、輸送係数を中心としたクォーク・グルーオンプラズマの物性を解明することである。
・輸送係数を引き出すための観測量としてはエネルギー運動量テンソルを用い、
・計算手法としては格子QCDの数値シミュレーションを用いる。
クォーク・グルーオンプラズマ(QGP)の輸送係数を格子QCDシミュレーションから求めるにあたっては、格子上ではエネルギー運動量テンソルを並進対称性に伴う保存カレントとしては定義できない、という困難が存在する。格子QCDにおいてエネルギー運動量テンソルは5種類の演算子の混合で記述できるが、この問題はこれらの演算子のそれぞれに対して非自明な繰り込みが必要となるという性質として現れる。この非自明な繰り込み定数を非摂動論的に求めなければならないという点に理論的かつ数値的な困難が存在していた。本研究では特に
・この非摂動論的なくりこみの問題に関して、勾配流(gradient flow)の方法を用いて根本的な解決を図る点
に特徴がある。
報告書等 研究紹介ポスター 最終報告書
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