学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

11-NA16 超高エネルギーガンマ線連星系における相互作用と高エネルギー放射
課題代表者 岡崎敦男(北海学園大学)
概要 超高エネルギーガンマ線を出す連星系は、最近のガンマ線天文学の進展により注目されているが、系の複雑な相互作用の解明が難しく、まだ高エネルギー放射機構はよく理解されていない。本研究では、昨年度に引き続き、これらの連星系のプロトタイプであるPSR B1259-63に対し、SPH法を用いた3次元大規模流体シミュレーションによりその複雑な相互作用の様子を明らかにするとともに、シミュレーションで得られたデータを用いて超高エネルギーガンマ線を含む非熱的放射を計算した。さらに、限られた粒子数のもとで高空間精度な降着流計算を可能にするため、Particle Splittingと呼ばれる手法を取り入れ、超高エネルギーガンマ線連星系とBe/X線連星系における降着流のテストシミュレーションを行った。シミュレーションについては、PSR B1259-63に関するものは計画を達成した。Particle Splitting法を用いた降着流シミュレーションについても計画をほぼ達成したが、子供粒子の配置等に改善の余地がありそうである。降着シミュレーションに基づく高エネルギー放射計算と複雑な相互作用の可視化については、今後の課題として残されている。
報告書等 研究紹介ポスター 最終報告書
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