学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh240023 二相系格子ボルツマン法による洋上風力発電用浮体の波浪中動揺シミュレーション
課題代表者 渡辺勢也(九州大学 応用力学研究所)
Watanabe Seiya (Kyushu University・Research Institute for Applied Mechanics)
概要

多数の風車から構成される大規模洋上ウィンドファームでは、風車ウェイク(後流)が下流域の風車の発電量や疲労荷重に影響する。日本で導入が期待される浮体式洋上風車では、浮体運動によりウェイクは複雑な流れとなり、それを予測可能な高精度なCFD技術が求められる。本研究では、大規模計算に適した格子ボルツマン法に基づく浮体式洋上風車のシミュレーション手法の開発を目的とし、従来のナビエ・ストークス方程式に基づく解析よりも高い格子解像度で高精度なウェイク予測を目指す。2年間にわたり継続する研究課題を計画しており、初年度にあたる2024年度課題では、風車計算部分を除き、洋上風車浮体の波浪中動揺を計算する気液二相系格子ボルツマン法コードの開発を行う。ダムブレーク流れや波浪伝播、波浪中の浮体応答などの海洋工学のベンチマーク問題の取り組み、二相流格子ボルツマン法の計算安定性と計算精度を評価する。

報告書等 研究紹介ポスター / 最終報告書
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