学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh240019 画像生成による顔画像中の顔面筋計測デバイス除去手法の開発
課題代表者 Kei Shimonishi(Kyoto University)
Kei Shimonishi (Kyoto University・Academic Center for Education and Media Studies)
概要

我々は表情およびその変化を観測することによって,被観測者の状態をモニタリングするための基礎的な技術について取り組んでいる.表情は人の内部状態が表出されるため,表情を詳細に計測することはその人の心的状態を知る有効な手段となることが期待される.

我々はこれまでに,特定の人物の表情画像に対して,その表情の表出度合いをその人の性質に適したスケールで「相対的に」評価する手法について提案してきた.このような評価手法に加えて,特定の表情画像に対して,その際の表情筋の活性度を計測し,組み合わせることで,筋活動という物理指標によって表情の変化の度合いに対する「絶対的な」評価も可能になることが期待される.しかしながら,表情筋を計測する際には計測する筋に直接センサを貼付ける必要があるため,表情画像を取得するためには表情筋が計測できず,表情筋を計測するためには表情画像が取得できない,という課題がある.

そこで本研究では,顔面筋を計測する際に,同時に表情画像も取得し,センサ(計測デバイス)が付いている状態で表出した笑顔などの顔画像から,センサが装着されていない表情画像を生成することで,表情変化及び筋電の活性を同時に観測できるデータセットの作成を目指す.


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