学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh230051 マルチスケールモデリングによる材料力学研究の高度化
課題代表者 田中將己(九州大学工学研究院)
Masaki Tanaka (Faculty of Engineering, Kyushu University)
概要

体心立方金属材料は,変形温度の低下に伴い破壊挙動が延性的から脆性的に遷移する.これは脆性-延性遷移挙動と呼ばれる.この遷移挙動を律速しているのは,塑性変形を担う転位の易動度であり,その易動度は温度に依存する.ところで,破壊の起点となるき裂先端での局所応力は極めて高いが,き裂先端で発生・運動する転位が応力集中を緩和する事で脆性-延性遷移温度が低下する.また,結晶粒が微細化すると遷移温度が低下する事が知られているが,そのメカニズムについては未だ明らかになっていない.そこで本課題では,結晶粒微細化と脆性延性遷移挙動の関係について,九州大学の計算機システムITOを用いて有限要素法結晶塑性解析により検討する.また第一原理計算を用いて高精度ポテンシャルを作成し,分子動力学により転位の移動度を検討する.

報告書等 研究紹介ポスター / 最終報告書
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