学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh230039 格子ボルツマン法に基づく洋上ウィンドファームの高性能シミュレーションコードの開発
課題代表者 渡辺勢也(九州大学 応用力学研究所)
Watanabe Seiya (Kyushu University Research Institute for Applied Mechanics)
概要

多数の風車から構成される洋上ウィンドファームの発電量には大気境界層の条件や風車ウェイクの相互干渉が影響する.本研究課題はjh220016の継続課題であり,昨年度開発した格子ボルツマン法とGPUによるウィンドファームのCFDコードの高速化と高精度化を本課題で実施した.EsoTwistアルゴリズムによる格子ボルツマン法のGPU実装と風車近傍探索の導入により単一ノードの計算は2.5倍,256GPUを用いた大規模計算では4倍程度の高速化を達成した.ウィンドファームの運転状況を模擬するため風車回転数とブレードピッチ角の制御モデルを導入し,制御なしの状態よりも観測データに近い発電量の予測結果が得られた.大気境界層の乱流場から乱れ成分のみを保存し,時間変化させる一様流に乱れ成分を与えることで風向の時間変化に対応できることを確認した.80台の風車からなる洋上ウィンドファームに対して,開発したコードは20GPUを用いて14億格子点の計算を約9時間で完了できた.

報告書等 研究紹介ポスター / 最終報告書
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