学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh220027 非同期入出力機構を用いた大規模乱流直接数値シミュレーションコードの開発
課題代表者 横川三津夫(神戸大学先端融合研究環)
YOKOKAWA MITSUO
概要

スペクトル法による非圧縮一様等方性乱流直接数値シミュレーション(DNS)は,その精度の高さから乱流の特性を明らかにするために広く用いられている.しかし,これまで行われてきたシミュレーションよりも格子点数の大きいDNS は,膨大な計算時間とメモリ容量が必要となるため,スーパーコンピュータのメモリ容量を超えるDNS は実現できない.本課題では,コード内の変数を細分化し,複数の一時ファイルに格納することにより,使用メモリ容量を削減する省メモリDNSコードを開発した.時間積分において,これらのファイルを順次処理することによりDNS を行う.このDNS コードを用いて,速度など16 個の変数の分割数を変えながら,それらの値を一時ファイルに保存し,同期型及び非同期型の入出力(I/O)機能を用いて初期性能評価を行った.この結果,8 分割時の同期I/O による実行方法が最も計算時間が短かった.また,非同期型I/O による計算時間は,同期型I/O の計算時間よりも大きい結果となった.

報告書等 研究紹介ポスター 最終報告書
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