学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh200038-MDH HPCと高速通信技術の融合による大規模データの拠点間転送技術開発と実データを用いたシステム実証試験
課題代表者 村田健史(国立研究開発法人情報通信研究機構 ソーシャルイノベーションユニット 総合テストベッド研究開発推進センター)
Takeshi Murata (ICT Testbed Research and Development Promotion Center, Social Innovation Unit,)
概要

本研究テーマ(継続案件)では2019年度までにL3(レイヤ3)による拠点間ネットワークを構築し、データ処理(AIや画像処理、可視化など)を行ってきた。2020年度計画ではSINETのブロードバンドネットワーク性能を最大限に引き出しつつ、ビッグデータを伝送・共有・保存するための東北から九州および海外までの広域拠点をL2(レイヤ2)結ぶ分散クラウドシステムを実装する(システム開発チーム)。さらに分散クラウド上において各分野のドメイン研究者がビッグデータ処理や可視化を行う(ドメイン研究チーム)。

本研究で構築する広域分散クラウドサービスは5つ(東北大・東大・名大・京大・九大)のJHPCN拠点大学および国内外大学の分散リソースを融合することで実現する。このような大規模な広域分散計算環境の構築は当拠点公募型共同研究でなくては実現が難しい。本提案の5拠点のうち、名大・京大・九大の3拠点は、広域分散クラウド上でそれぞれの特性を生かした役割を果たす。他の研究機関はこれを一つの統合システムとして利用する。SINETの高速通信と、その性能を100%引き出すことができる通信プロトコル(ファイル転送ツール)により、各研究機関が自らの研究データを目的に応じて柔軟で快適に利用できる環境はJHPCN自身の究極の目的の一つであろう。一方、このような広域分散クラウドはそれ自身の開発だけを目的とすることは許されるべきではない。ドメイン研究においてこれまでの単一クラウド環境では不可能であった高い学術成果および社会実証・社会実装を達成して初めてその価値が評価されるべきである。本課題では地域気象およびAI画像処理において高い成果を挙げてきたドメイン研究者が本システム上でその腕を存分に振るうことでその目標を達成できる。そのためのエコシステム(データ収集技術、データ通信技術、データ処理技術、データ可視化技術、データ保存技術)はこの数年間の計画で実用レベルでの準備が整っており、2020年度はドメイン研究分野で花開く1年となるであろう。


報告書等 研究紹介ポスター 最終報告書
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