学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh200035-NAH 大動脈解離リスク評価のための流体-構造連成解析手法の開発
課題代表者 武田量(北海道大学 工学研究院)
Ryo Takeda (Faculty of Engineering, Hokkaido University )
概要

大動脈解離とは大動脈内膜表面にできた裂け目から血液が中膜に入り込み,大動脈壁が長軸方向に剥がれる疾患である.血管壁が破裂したら直ちに手術を行う必要がある.大動脈解離は発症すると短期間のうちに死亡するリスクの高い病気である.解離した大動脈は多くの場合,偽腔が拡大して瘤を形成した後で破裂する.血管径が拡大しそうな箇所や損傷を受けやすい箇所を数値計算から推測できれば,手術可否の診断のための指標や破裂のリスク評価が行えると考える.そこで,本研究課題では大動脈の血流の数値シミュレーションを具体例として取り上げ,スーパーコンピューターやクラウドシステムによる最新のアプリケーションソフトウェア技術の活用をキーワードとした1) 学際的コミュニティの構築,2) 数値シミュレーション最新技術の導入,3) 医療データの適切かつ有効な活用,を継続的に行う基盤構築を図る.そこでは,他分野の研究者・技術者が協働する基盤環境として,アカデミッククラウドにおける種々のオープンソース・ソフトウェアの実装とそれらを連成した効率的な運用,および,関連する大規模かつ多様なデータの変換・分析の自動化・共有化などの基礎知見や要素技術をそれぞれの専門分野より相互提供して有用なシステムとして活用することを目指す.

報告書等 研究紹介ポスター 最終報告書
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