学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

EX24703 生成座標法に基づく核分裂の微視的記述
課題代表者 鵜沢 浩太朗(京都大学 理学研究科)
概要

本研究課題では核分裂過程の微視的メカニズムを明らかにするために、生成座標法に基づく理論的定式化を行う。
本手法では生成座標法を用いて異なる形状を持つ多体配位間のハミルトニアン行列を計算したのちに、非平衡グリーン関数法を用いることで核分裂断面積を計算する。グリーン関数の計算の際には巨大次元の疎行列の逆行列要素を求める必要があるため、SQUIDのGPUノードに搭載されているA100を用いてクリロフ部分空間法に基づく反復計算を行う。
以上により、現象論的パラメータを必要としない第一原理的な核分裂断面積の導出が可能になるとともに、核分裂のメカニズム解明に向けた理論的枠組みが完成する。




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