学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

EX22701 レンサ球菌の大規模ゲノム情報解析による病原因子の探索
課題代表者 山口 雅也(大阪大学 歯学研究科)
概要 本研究では、侵襲性疾患由来株ならびに無症候性定着株の全ゲノム情報を比較し、ゲノムワイド関連解析(GWAS)と分子進化解析を行うことで、病態形成に必要な分子または無症候的に定着するための機構の解明を試みる。得られた情報をもとに、細胞やマウス感染モデルを用いた実験で因果関係を検証するとともに、侵襲性病態の制御手段を探索する。
 GWASと分子進化学的解析を行うことで、ゲノム情報から病態と相関する因子を探索するとともに、自然淘汰に基づいた種における重要性の評価が可能となる。すなわち、現在加速度的にデータが収集されている細菌ゲノム情報について、感染モデルを用いた解析のみでは難しい、ヒトの臨床病態を反映した高解像度の解析戦略が可能となる。さらに、肺炎球菌または化膿レンサ球菌による侵襲性疾患を防ぐワクチンや阻害薬を発見した場合、健康的な社会づくりへ大きく貢献するものとなる。

報告書等 研究紹介ポスター / 最終報告書
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