採択課題 【詳細】
EX22301 | 擬スペクトルMHDコードで狙う磁気回転乱流における慣性領域の解像 |
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課題代表者 | 川面 洋平(東北大学 学際科学フロンティア研究所) |
概要 |
ブラックホールは物理学者,天文学者,そして一般市民をも惹きつける謎に満ちた天体である.しかし,ブラックホールは光を発さないため計測することが困難である.ではブラックホールを“見る”ためにはどうすればよいのだろうか.手がかりはブラックホールを取り巻くプラズマ「降着円盤」にある.降着円盤中で,プラズマは高温に加熱され電磁波を放射するため,プラズマを観測することで間接的にブラックホールの情報を得ることができる.国際プロジェクトEvent Horizon Telescope(EHT)では,銀河中心における降着円盤を観測しており,先日,降着円盤の画像が初公開され話題を呼んだ.しかし,観測結果を解釈するためには,粒子輸送や粒子加熱など,降着円盤で起こる様々な物理現象の鍵となるプラズマ乱流の微小なスケールをより深く理解する必要がある.しかし,降着円盤乱流の微小スケールを理解するためには,超高解像度なシミュレーションが必要となる.そこで本研究では,応募者が開発した高並列性能を持つ擬スペクトル法コードを用いて,降着円盤乱流の詳細な性質を調べ,EHTの観測結果を解釈するために必要なプラズマ乱流の情報を明らかにする. |
報告書等 | 研究紹介ポスター / 最終報告書 |
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