採択課題 【詳細】
11-NA01 |
高精度行列‐行列積アルゴリズムにおける並列化手法の開発 |
課題代表者 |
片桐孝洋(東京大学)
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概要 |
行列-行列積に代表される基本線形計算を集約したライブラリBLAS (Basic Linear Algebra Subprograms) は、多くの線形計算で必須の処理である。しかし、従来の数値計算ライブラリは、演算速度は考慮しているが演算精度の考慮が不十分である。解の精度保証が重要な課題となっている。本研究では、大石グループで開発された高精度行列-行列演算に2種のスレッド並列化を行った。予備評価の結果、並列処理の規模に応じ並列化方式を切り替える必要があることが判明した。またその切り替えを実現できる自動チューニング(AT)を、AT言語のABCLibScriptを用いて実現した。T2Kオープンスパコン(1ノード、16スレッド)を用いた性能評価の結果、ATによる並列化方式の切り替えで最大で5倍程度の速度向上を確認できた。
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報告書等 |
研究紹介ポスター
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最終報告書
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関連Webページ |
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