学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh241011 ビヨンド・”ゼロカーボン”に向けた技術の社会実装を加速する情報基盤「RE-CODE」の開発
課題代表者 兼松 祐一郎(東京大学「プラチナ社会」総括寄付講座)
Yuichiro Kanematsu (Presidential Endowed Chair for "Platinum Society", The University of Tokyo)
概要

カーボンニュートラルや資源循環への対応がますます重要となる中、ゼロカーボンの実現などの将来ビジョンや目標を表明する自治体が急増したが、専門人材や情報・知識の不足などにより具体的な技術導入の計画立案には苦慮している地域が多い。例えば、再生可能エネルギー(再エネ)は代表的な重要技術だが、普及の進む太陽光発電や風力発電は変動性が大きく、さらなる拡大には蓄電や調整力の組み合わせが必要である。さらに、電気のみならず熱の需要も化石資源からの脱却が必要である。しかし、それらを実現する新規技術は導入対象となる地域側には十分な情報がなく、開発者からの情報発信の場も限られている。また、導入効果の事前評価に基づく地域計画が重要だが、現状では データ、専門知識、人材などの不足から自治体自身で実施することは難しい。 本研究では、分散したオープンデータの統合や、新規技術情報の集積、地域資源と技術のマッチング、シミュレーション、技術評価におけるデータ処理の自動化や効率化により、先制的なライフサイ クル設計・評価に基づく技術導入計画の高速化と省力化を図り、その推進を広く様々な地域で利用可能とすることを目指す。本研究で開発する情報基盤を「RE-CODE」と名付けた(RE=Region, Renewables, Resources, Recycle など、CODE=Co-design, program code などの意味を包含)。RECODE は、先述のような技術導入計画を、技術成熟度が低い段階から実行可能とすることで技術の社会実装を加速するデータプラットフォームである。設計思想として、エンドユーザサイドでは汎用的なWeb ブラウザとネットワークさえあれば活用可能なウェブアプリケーションを目指す。

報告書等 研究紹介ポスター / 最終報告書
関連Webページ
無断転載禁止