学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh240079 AI気象モデルを用いた気候シミュレーションの高速化に関する研究
課題代表者 八代尚(国立研究開発法人国立環境研究所 地球システム領域)
Hisashi Yashiro (National Institute for Enviromental Studies)
概要 数値シミュレーションは気象・気候研究にとって重要なツールの一つであり、人類の生命と財産を守るために日々役立てられている。更なる精度向上のためにより高解像度・大アンサンブルのシミュレーションの実施が求められるが、これまでの物理法則・経験則に基づくアルゴリズムと汎用CPUを用いた計算では、ゆっくりとしたメモリ転送性能の向上にシミュレーション速度が律速され、将来的に大幅な精度向上が見込めないことが予測されている。一方で、最新のスーパーコンピューターはGPU等の演算加速機の発展により、機械学習で用いるような密行列計算では年々着実に性能を伸ばしている。そのため、これからの気候予測精度の向上に向けて、従来の物理モデルのアルゴリズムをデータ駆動型モデルで用いるアルゴリズムに模倣させ、より現代の計算機を活用できる形に変換(Algorithm Transformation)し、演算の高密度化、高速化を図ることが必要となる。本研究では、データ駆動型の気象・気候予測モデルを用い、その計算速度とシミュレーション・解析結果再現性について評価を行うことを目的とする。
報告書等 研究紹介ポスター / 最終報告書
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