学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh240035 NDE4.0加速のための高性能波動解析・逆解析手法の開発
課題代表者 斎藤隆泰(国立大学法人群馬大学 環境創生部門)
Takahiro SAITOH (Department of civil and environmental engineering, Gunma University)
概要

近年,超音波を用いた非破壊検査法(UT)に注目が集まっている.一般に,超音波は固体中で弾性波の性質を示す.そのため,超音波非破壊検査で要求されるシミュレーションは,欠陥や材料界面等による弾性波動散乱問題となる.しかしながら,計算に必要な要素長等は超音波の波長に比べて小さいため,その解析は一般的に大規模となる.これまで,このような大規模計算を効率的に実施するために,JHPCNの支援の下,非均質・異方性材料中を伝搬する弾性波動解析手法の開発を行って来た.また,近年では,開発した波動解析手法と機械学習等のデータサイエンスを融合させた新しい非破壊検査技術の開発に資する研究を行ってきた.本年度より,「NDE4.0 加速のための高性能波動解析・逆解析手法の開発」という新しい課題の下,従来通り,学術的重要性に重きを置きつつも,これまで開発してきた高性能波動解析技術を実際の産業応用へ近づけるために必要な研究を実施する.これまで開発を続けてきた有限要素法や境界要素法,動弾性有限積分法といった順解析手法を高度化させると共に,新しい逆解析手法の開発,深層学習等のデータサイエンスを活かした順解析・逆解析手法の高度化を行う.開発した手法を,いくつかの非破壊検査の問題へ応用することで,妥当性や有用性を検討する.

報告書等 研究紹介ポスター / 最終報告書
関連Webページ
無断転載禁止