学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh230013 リアルタイム土砂洪水氾濫予測を目指した1メートル格子の広域河川シミュレーション
課題代表者 青木尊之(東京工業大学・学術国際情報センター)
Takayuki Aoki (Tokyo Institute of Technology/Global Scientific Information and Computing Center)
概要

豪雨や台風などによる河川氾濫が急増している。気象予報に対しては数値モデルや観測等のさまざまな方面から注力されているが、河川に対する警戒は取り組みが非常に遅れている。河川の川幅は1メートルから1km程度のものまでであるが、全長(延長)は100kmを超え、細く長い流路となっている。10m程度の川幅の河川氾濫も非常に重要であり、その氾濫を精度よく予測するには広い範囲で河川の水の流れと砂礫の輸送を時々刻々とシミュレーションすることが必要である。本研究の最終目的は、1m格子を用いて広域の河川シミュレーションを行うことにより、リアルタイムで河川氾濫を予測(数時間先を予測)するシステムをGPUスパコン上に構築することである。2023年度は、10km20km四方の実地形内の河川に対し、水の流れだけでなく粒径分布を持つ土砂の輸送と河床変動まで計算するコードを開発する。過去に大きな災害のあった兵庫県住吉川を対象に、河床を移動する掃流砂と水流と共に移動する浮遊砂の輸送を含めた実河川のシミュレーションを実行する。

報告書等 研究紹介ポスター 最終報告書
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