学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

jh220003 多粒子分散系の乱流輸送に関する大規模シミュレーション
課題代表者 渡邊威(名古屋工業大学・工学研究科)
Takeshi Watanabe
概要

固体粒子群や液滴群を含有する混相乱流の問題に関して,大規模数値シミュレーションを駆使して第一原理計算を実施するための計算基盤の構築と,計算の妥当性や精度の検証を行う.特に粒子輸送のモデリング等に役立つ基礎データの収集と分析を行うために,1.固体粒子群による乱流変調の素過程の解明,2.雲乱流における粒径成長とスカラー場の揺らぎ,3.微小液滴の衝突・併合過程の解析と雲マイクロ物理への応用,の3テーマに着目している.乱流変調の解析では,有限サイズ粒子と質点近似粒子による乱流変調の差異について解析を行い,質点近似粒子による扱いの妥当性を検証した.また雲乱流におけるスカラー場の非等方性やその統計性のダムケラ数依存性を理論および数値シミュレーションにより明らかにし,液滴の衝突形式が液滴内部の流動状態に及ぼす影響について調査を行った.

報告書等 研究紹介ポスター 最終報告書
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