学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点

採択課題 【詳細】

EX22103 気象雷モデルによる新たな防災・環境情報創 出に向けた基礎的研究
課題代表者 佐藤 陽祐(北海道大学 理学研究院)
概要

本研究では課題代表者が開発を進めてきた気象雷モデルによる新たな防災・環境情報の創出を目指し、そのために必要な基礎研究を実施した。具体的には、気象雷モデルによる数値予測を見据え、気象雷モデルの基礎的な性能評価を実施した。また、気象雷モデルと化学輸送モデルを結合した数値実験による、雷起源の窒素酸化物(Lightning NOx, LNOx)を対象とした数値実験を実施した。

評価結果から、気象雷モデルは、雷を直接考慮しないで経験的に雷頻度を診断する従来手法に比べ、雷頻度をより正確に予測することができ、時間変化、雷発生位置については従来手法と同程度の精度であることが示された。また気象雷モデルが計算した雷情報をもとに化学輸送モデルで雷起源の窒素酸化物(Lightning NOx: LNOx)を発生させた計算を実施し、LNOxを考慮しなければ再現できなかった富士山山頂のNOxが、LNOxを考慮することで再現できることが明らかになった。

報告書等 研究紹介ポスター / 最終報告書
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